バサロキックとは、仰向け姿勢で行うドルフィンキックの事だと思ってもらえればOKです。
ただ、ドルフィンキックはバタフライのキックですがバサロキックは背泳ぎのキックです。
バサロキックのメカニズムを知って頂く為にもまずはドルフィンキックから手短に解説いたします。
バサロキックのコツと上達法
まずはドルフィンキックの概念を知りましょう。
ドルフィンキック
うつ伏せ姿勢、両足を揃えて、腰を支点としてダウンキック→アップキック、タイミング良くストロークと交互に行う。
ドルフィンキックの動画
これは分かりますよね。
では、バサロキックを解説致します。
バサロキックの上達法
バサロキックは背泳ぎでの①スタート時と②ターンした後に行います。
バサロキックの動画
動画で見てもお分かりのように、ドルフィンキックの反対バージョンです。
ドルフィンキックとバサロキックの違い
結構多そうな質問ですがドルフィンキックとバサロキックってどう違うの?って聞かれたらうつ伏せになって両足を揃えたキックを打つのがドルフィンキックで仰向けになって両足を揃えたキックを打つのがバサロキックと答えておけば大丈夫です。
バサロキックのコツや上達方法
それを防ぐ為には水中に潜る前に息を肺に貯めておきましょう。
そして、少しずつ息を鼻から小さく吐いていきます。
慣れないうちはノーズクリップを使用して練習しても良いですね。
アリーナ ノーズクリップ
基本的考え方としてバサロキックは上半身固定、下半身のみを動かすという事です。
しかしこれは厳密には正しく無くて・・・
うねりは胸の下あたりを支点としてキックしていきますが本当は微弱に手先も動かした方がより良いバサロキックを打てます。
アップキックの時は上半身をくの字に曲げ、ダウンキックの時は上半身は反るように意識してキックを行うと上手くできるようになります。
膝から下は魚の尾ヒレをイメージしながらしなやかに使ってください。
バサロキックの呼吸のコツ
バサロキックで最も難しいのは呼吸法です。
顔が上を向いているので鼻から水が入りやすくなっています。
良く言われるのが鼻から徐々に息を小出しに吐いていけと言われます。
これが難しい訳です。
どのように難しいかと言うと、息を鼻から吐いている時に息が持たなくなって呼吸が苦しくなってしまうんですよね。
この、バサロキック時の呼吸をやりやすくすためには
上唇で鼻の穴をふさぐようにしながら息を鼻から徐々に吐き出していくようにすれば良いのです。
この時タコチューみたいになりますけど鼻から水が入りにくいので是非試してみて下さい。
ルールや制限について
バサロキックはスタートから15m地点、ターンから15m地点まで進むことが競泳のルールによって規定されています。なので15mを越えてからもバサロキックをしていたらルール違反となって失格となってしまいますので注意しましょう。
制限はいつから定められたのか?
1991年に15mまでという制限が定められました。
規定される前の1988年ソウル五輪・男子背泳ぎ100mで金メダルを獲得した鈴木大地(現スポーツ庁長官)はスタートから30m地点までをバサロ泳法で進み、バーコフに勝利したのが有名です。
何故制限規定がされたのか?
背泳ぎという種目本来の競い合いでは無く、いかに長くバサロ泳法が続けられるかという側面が強くなってきた事。
普段の練習でも過呼吸になったりと事故が多発した事や死亡者も出たこと等。
これらが原因で15m制限が規定されました。
まとめ
いかがでしたか?
バサロキックはドルフィンキックの裏返しバージョンなのでドルフィンキックが上手くなればバサロキックのコツを掴むのも簡単なはずです。
順番としてはドルフィンを覚えてからバサロを覚えるのが一般的なのでまずはドルフィンキックから覚えたほうが良いですよ。
とは言っても事情によりどうしてもバサロキックから覚えたいという事でしたら当記事がお役に立てれば幸いです。
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