水泳のターンは何種類ぐらいあるのか?
また、どのようなターンがあるのか?
やり方、コツも含めて動画を交えながら解説していきます。
水泳ターンの種類一覧
タッチターン
一番ポピュラーかつ簡単なターンです。
別称はオープンターン、ハンドターンとも。
プールで折り返す際に誰もがこのタッチターンをやっていますが正確に行えればよりロスの少ないターンが実現しますので正しいやり方をマスターした方が良いですよ。
タッチターンのコツを解説&動画
- 左右どちらかの手で壁をタッチする。この時腕は伸びていた方が良い。反動を付ける為。
- タッチした瞬間、膝を曲げて両足を壁に素早く向ける
- 壁を勢いよく蹴る
以上です。
タッチターンは全ての泳法に使えるターンですが注意したいのは以下の点です。
クロールと背泳ぎは片手でタッチをし、平泳ぎとバタフライは両手でタッチをしてターンしなければならない。
という決まりがあります。反則にならないように覚えておきたいですね。
クイックターン
クイックターンは折り返す手前で前方宙返りをしてターンする手法です。
クロールと背泳ぎで用いられるターン。
見た目のカッコ良さは勿論、ターンによって生じるロスも少なく実用性に富んでいます。
ただし、水に慣れていない初心者がこれを覚えるのには少し勇気がいるものです。
何故なら鼻から水が入ってしまう恐怖感と水を飲んでしまうのではないかという恐怖感があるからです。
しかし、クイックターンさえ出来てしまえば自信が付き、後述するほとんどのターンの習得にも意欲的になれるので必ず覚えておきたいものです。
ではまずはクロールのクイックターンから見ていきましょう。
クロールのクイックターン
クロールのクイックターンのやり方を解説&動画
- 壁の手前(1~2m程度)に来たら搔くのを止め、気を付けをする
- 膝を曲げて前方回転する 鼻に水が入らない為にこの瞬間に息を鼻から吐くようにしてください。
- 足が壁に付き、身体は仰向けになっていますがこのときはまだ身体は捻らず
- 足で壁を蹴りながら身体を90度に捻る
- うつ伏せになったらドルフィンキックまたはバタ足
以上です。
背泳ぎのクイックターン
背泳ぎのクイックターンは後方回転するのでは無く
壁の手前でうつ伏せになってからクイックターンをします。
要領としてはうつ伏せ後からはクロールのクイックターンを行った後捻らず、仰向けのまま壁を蹴ります。
ターン後、バサロキックで浮上する際、鼻に水が入りやすい事から不得意な人が多いターンです。
背泳ぎのクイックターンのコツを解説&動画
- フラッグ(5m地点)から4~6かきする
- 仰向けになっている身体をうつ伏せにする 次に備えて息を吸って肺に空気を貯めておく
- 前方宙返りを行う
- 仰向けストリームライン この時鼻から息は吐いたまま
- バサロキックを行う
- フラッターキック(バタ足)で浮上する
以上です。
個人メドレーに使われるターン
バケットターン
バケットターンは個人メドレーの際、背泳ぎから平泳ぎに移る時に用いられるターンの事です。
バケットターンのやり方やコツを解説&動画
- 背泳ぎ中から身体を体側に傾ける
- 左右どちらかの手で壁をタッチ この際腕は伸びていた方が良い。
- 反動を付けて両足を水上に持っていきながら体側に傾けたまま壁を蹴ってターン
- この時に両腕を組み、90度捻ってストリームラインへ
以上です。
オーバーロールターン
背泳ぎ→平泳ぎ
オーバーロールターンはバケットターンの原型とされるターン手法です。
バケットターンとの違いは壁をタッチする際にタッチする手が上を向いているか下を向いているか?
オーバーロールターンはタッチの際、タッチする手を上に向けてタッチします。
バケットターンは下に向けてタッチします。
この違いです。
サマーソルトターン
背泳ぎ→平泳ぎ
後方回転するターン。
マスターすれば折り返し時のロスが少なくタイム向上に貢献しますが初心者にはやや敷居が高いです。
見た目もかっこいいので慣れてきたらチャレンジしてみましょう。
ただし、水深の浅いプールで行うと頭を床にゴツンとぶつけてしまいやすいので少なくとも水深1、4mぐらいのプールで練習するようにしましょう。
サマーソルトターンのやり方やコツを解説&動画
動画を見てもお分かりの通り、壁の前で後方に回転した後壁を蹴って、うつ伏せストリームラインになります。
- 左右どちらかの手で壁をタッチ(水深の深いところ)
- 鼻から息を吐きながら後方回転。この際、膝をしっかりと曲げて小さくなるのがポイント
- 両足を壁で蹴って平泳ぎのストリームラインへ
以上になります。
クイックターン同様、はじめのうちはやや怖く感じるかもしれません。
また、クイックターンよりも難易度は高いです。慣れるまではうまく回れないかもしれません。
鼻から水が入らないように回転する前は鼻から息を吐くようにしましょう。
ネーバーターン
背泳ぎ→平泳ぎ
考案者のネーバーの名前が入っています。
ネバーターンとも呼ばれ、片手で壁をタッチする軽快さが特徴です。
ネーバーターンのやり方、コツを解説&動画
- 左右どちらかの手で壁をタッチ
- タッチした手の側の方向へ両足を壁に吸い寄せる ※この時両ひざを折り曲げる
- 勢い良く壁を蹴って平泳ぎのストリームラインへ
以上になります。
その他のターンについて
上記以外のターンです。とても珍しく、滅多に見られるものではありません。
ゲインズターン
ローディー(ラウディ)・ゲインズが考案したターンです。
クイックターンの抱え型です。
ゲインズスピンターンとも呼ばれ、壁を蹴った後に身体を180度捻るターンです。
ケアリーターン
バケットターン考案者であるケアリーが考案したターンです。
詳細は不明
まとめ
いかがでしたか?
ターンの種類は様々でマニアックなものも紹介しましたが普通に泳ぐ分には基本であるタッチターンとクイックターンさえ覚えておけば困る事は無いのではないでしょうか。
プラスアルファで個人メドレーのターンを覚えておけばもう立派な水泳中・上級者の仲間入りです。
ターンを極めたい方はサマーソルトターンやネバーターンのような普段は見慣れないマニアックなターンを覚えてみて水泳仲間たちをアッと言わせてみてはどうでしょうか。
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