ここではクロールのストローク(エントリーからグライド、キャッチ、プル、プッシュ、リカバリー)のコツやポイントを解説していきます。これらをしっかり留意する事でストローク技術のレベルが飛躍的に向上します。
この記事の目次
クロールのストロークのコツやポイント
クロールのストロークを構成するパーツであるエントリー、グライド、キャッチ、プル、プッシュ、リカバリーの順に解説していきますのでワンランク上のストロークをマスターしたいという方は参考にみて下さい。
クロールのエントリーのコツやポイント
クロールのエントリーとは、クロールのストローク時に行う入水の事を言い、ストロークにおける一番初めのプロセスですね。
※蹴伸び姿勢またはリカバリー時からエントリーは始まります。
- エントリーする位置は肩の延長線上です。
- 親指から入水する。
- 手のひらの角度は水面から45度程度。
- 指の間は少しだけ間隔を開ける。
- 手首は曲げない。
- 右手エントリー時は左手はリカバリー前半(手が水上に出たところ)。
- 入水した後は腕を伸ばし、グライドへ移る。
上記のポイントを一つ一つ心がける事で上達できます。
クロールのグライドのコツやポイント
グライドはエントリーした手を伸ばし切る事を言います。この、グライドを無視してプル(水を搔く)を行ってしまうと、伸びやかなストロークができなくなるので良いストロークをする上では欠かせないプロセスです。
エントリーから、まっすぐ腕を伸ばし切る。
- 指先が水面下20cmぐらいの位置。
- 脇を開き、肩も前に出す。
- 体重を腕にのせる。
※グライドの時点でローリング(身体を傾ける)をし始める。
クロールのキャッチのコツやポイント
キャッチとは、水をかく前の動作でして、水をつかむ動作の事をいいます。手のひらでいかに多くの水をキャッチできるかは泳速にも関わってきます。クロールでは手足が大きい方が有利だと言われますがパドルやフィンという道具があるのもその理由です。なので、キャッチではなるべく多くの水を捉える事を意識しましょう。
なるべく多くの水をキャッチする為の重要なポイント
- 手のひらのみならず前腕も駆使する。
- 親指と人差し指の感覚を少し開ける。
- 肘は少しだけ曲げる。
- 肘を高く保つ(ハイエルボー)を意識する。
- 右手キャッチ時は左手はリカバリー中盤(最も肘が高い位置)。
クロールのプル(プッシュ)のコツやポイント
プルとは、前段階でキャッチした水をかく動作の事です。プッシュ(水を押す)とも呼ばれています。どちらで呼ぶかは好きな方でOKですがプルが一般的です。キャッチで多くの水を捉えたら出来るだけ速く搔くことで推進力も高まります。
キャッチからハイエルボーを保ったまま後方に水を搔きます。
- 水を搔く深さは水面下30~40cm程度。
- 真っすぐ後方へ押す。
- 脇を閉めながら水を押していくと効果的。
水を搔き終えたらリカバリーに移り、左手はエントリーに入ります。
クロールのリカバリーのコツやポイント
プッシュして書き終えた手をを水面から抜き上げたところから次のエントリーまでの間をリカバリーと言います。顔を水面に挙げて息継ぎをするタイミングもここです。
- リカバリー前半:小指から水上に手を抜き上げる。もう一方の腕はエントリーに入る。
- リカバリー中盤:肘は高く保ったまま。手の位置は低いのが望ましい。もう一方の腕はキャッチに入る。
- リカバリー後半:腕を伸ばしながらエントリーしてゆく。もう一方の腕はプル(プッシュ)している。
クロールのストロークのコツやポイントまとめ
いかがでしたか?
クロールのストローク動作という、あの、ただ肩を回すだけの単純のように見える動作にも細かく気にすべきポイントがあるんですよね。
各プロセスを一つ一つ意識して泳ぐのは最初のうちは難しいかもしれませんが試行錯誤していくうちに自然と頭にインプットされていき、各動作がスムーズに出来るようになります。
そうなれば高いストローク技術の持ち主となれるので美しく速く効率の良いクロールに近づきます。
後はキックです。上記のストローク技術を習得した上でキックを学び習得できれば素晴らしいコンビネーションの泳ぎ方ができ、まさにお手本のようなクロールが出来るようになるでしょう。
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