平泳ぎは四泳法の中で習得するのが一番難しい泳ぎ方です。
平泳ぎ初心者は、あおり足になってしまったり、下半身が沈んで上手く進めなかったり、どうも他の泳法と比べて上達が遅いな、速くならないな~と思うものですが心配いりません。
正しい泳ぎ方さえ頭にインプットしていればきっと上手に泳げるようになりますし、実際に上手くなった実感が一番湧きやすいのも平泳ぎです。
当ページではまだ平泳ぎを初めて間もない初心者の方でも速く泳げるように泳ぎ方のコツを動画を交えながら解説しています。
平泳ぎのコツの解説&動画
プルとキックと息継ぎを解説しますがまずは手の動きから見ていきます。
手の動かし方(ストローク)解説&動画
平泳ぎのストロークとは、水を搔き始めてから書き終わるまでの事を言います。
グライド&キャッチ→プル→フィニッシュ→リカバリー→グライドという感じで段階に分けて理解すると良いでしょう。
以下、段階的に細かく分けて解説します。
グライド(伸びる動作)&キャッチ(水を掴む)
平泳ぎはグライド姿勢(うつ伏せバンザイ姿勢)から始まります。
この時、目線は前方やや下、3m先を見るようにします。
そして、グライドで十分に伸びた後、手のひらをやや外側に向けて水を捉えます。(キャッチ)
プル(水を搔く動作)
キャッチで水を捉えたら、次は水を搔き分けていきます。
これは外側に向かって水を搔くのでアウトスイープと言います。
※この瞬間に息継ぎの為に顔を水面から水上に出し始めます。
次に手のひらを内側に向けて搔き込んでゆき、両手のひらが合わさればフィニッシュです。
こちらは内側に向かって水を搔くのでインスイープと言います。
※アウトスイープ時、ハイエルボー(肘の位置を高く保つ事)が維持できているかどうかで推進力が変わってきます。
ハイエルボーを意識しながら泳ぐと上達も速くなりますよ。
プルのコツ
このように逆ハート型を描くようにプルを行います。
- 脇は閉めたまま水を搔く(ハイエルボーが保てるから)
- 肘が肩よりも前で搔くようにする。(大回りで搔くと時間のロスに繋がるので小回りに搔く為に肩よりも前を意識する)
- 手のひらの向きは=アウトスイープ時:外側から後方へ。インスイープ時:内側から下へ
フィニッシュ(水の搔き終わり)
水を搔き終わり、両手のひらが合わさる瞬間をフィニッシュといいます。
息継ぎの為に上げた顔を水中に戻すと同時に、合わさった手を前方に伸ばしていき、リカバリーに繋げます。
リカバリー(フィニッシュから最初の動作へ)
リカバリーとは、フィニッシュ後、最初の動作へとつなげる事を言います。
息を吐きながら両手を伸ばし、グライド姿勢に戻っていきます。
以上、キャッチからリカバリーまでのサイクルをスムーズに繰り返して行く事が大事です。
次は平泳ぎで最も大事なキックの解説に入ります。
足の動かし方(キック)解説&動画
平泳ぎのキックは平泳ぎが四泳法の中で一番難しいとされている理由の一つです。
また、平泳ぎにおける推進力の約7割はキックでまかなわれていると言われており、スムーズに前に進む平泳ぎを習得する上で正しいキックを打つことは基本中の基本です。
逆に言えば、キックがしっかり打てないと平泳ぎでは前に進まないのでしっかりと習得して下さい。
キックの手順(足順か^^:)
- かかとをお尻に引き付けます。ただし、つま先はすねの方に近づけます。
- 足の裏全体で押し出すように水を蹴ります。
- 蹴り終わりの瞬間に、つま先を伸ばします。
- 両足裏を合わせます。
あおり足になってしまう人は、足の裏では無く、足の甲で水を蹴ってしまう癖があります。
足の甲で蹴ってしまうと水を押し出すように蹴るという感覚がいつまで経っても掴めません。
上記手順(足順か^^:)を映像と共にインプットして、練習を積めばあおり足でキックするクセは改善されます。
コンビネーション(手と足)
平泳ぎはプルとキックのタイミングが命とも言える泳ぎ方です。
プルとキックを同時に行ってしまうと水の抵抗を受けてしまって上手く進みません。
まずはプルで水を搔いてからフィニッシュのタイミングでかかとをお尻に引き付けて、息継ぎをし、頭を水に入れると同時に足の裏全体で水を押し出すように蹴りはさみます。
これは水泳を習うと良く言われる事ですが「かいて~ける~、かいて~ける~」と、自分の中で言いながら練習するとタイミングが掴めてくるものです。
プルし終わった後にキックを打つようにすれば平泳ぎで前に進む感覚を掴む事が出来ます。
この感覚に慣れて来たらサイクルを速めて行って本当の平泳ぎに近づけます。
息継ぎの解説&動画
平泳ぎの息継ぎは1ストロークにつき1回行います。
プル時(アウトスイープ時)に顔を水面から出し、息を吸います。
フィニッシュ時に顎を引いて顔をおでこから水面に入れ、リカバリー時で息を吐きます。
まとめ
今回は平泳ぎの泳ぎ方についてプル、キック、コンビネーション、息継ぎの方法を大まかに解説致しました。
基本がしっかりと出来ていないと前に進まない泳法ですがコツが掴めれば見違えるほど上達を感じられる泳ぎ方でもあります。
それが嬉しくて平泳ぎばかり練習してしまうという事も珍しくありません。
あなたも当記事を参考にされて、この喜びを味わっていただければこれほど嬉しい事はありません。
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。