水泳競技の一つ、飛び込みの教室に参加してみたのでその感想を書きます。
この記事の目次
飛込教室体験談
10mもの高台から水面に向かって回転しながら飛び込んでゆき、技の芸術性や入水の美しさを競う水泳競技の一つ、飛込。
しょっちゅうプールで泳ぐ私はダイビングプールの放つ異様さにも興味を持ちました。
あの高ーい所から飛び込むのって楽しいのだろうか?それとも、怖いのだろうか?
様々な想いが私の好奇心を刺激してきたのです。
色々と調べているうちに飛込競技は大人からでも十分に楽しめる競技との事。
普段から飛び込み台のあるプールを見てきている私、あの台から飛び込む感覚って?というような怖いもの見たさ、ある時、好奇心が抑えられなくなりました。
ついに居ても立っても居られなくなり、横浜国際プールの飛込教室への参加をしたのでした。
因みに、横浜国際プール以外にもダイビングプールがあるプールなら定期的に教室が開かれていますので参加されてみてはいかがでしょうか。
今年の夏に開かれた飛込教室に参加したのですが2名の女性講師が指導してくれました。
参加者の人数は約10~15名程度
曜日や時間帯などによって参加者の年齢層は異なるようですが私が参加したブロックでは年配の参加者が多かったです。
勿論、20~30代の若者も数名居ましたが50代、60代、70代、中には80代の方も居ました。
週に一回で全4回。
未経験者はちょっとビビるかも。
競泳しか経験した事の無かった私は、飛び込み競技の教室で飛込を行う際にビックリした事がありました。
それは、飛び込む際にはスイムキャップとゴーグルを外して飛び込まなければいけないという事です。
水泳競技の飛込ではキャップとゴーグルは使わない。
という事です。
プールに入る時には必ずキャップとゴーグルを着用する私の常識からは想像もできない事でした。
正直言って、怖かったです。
なにせ、今までプールの中で目を開けた事がほとんど無かった訳ですから。
飛び込んで入水した時どうすんのさ!?と、思ったのです。
徐々に高さに慣れていく
飛込の台の種類って、1m飛び板、3m飛び板、3m飛び込み台、5m飛び込み台、7、5m飛び込み台、10m飛び込み台があるのですがこの教室では5mまでの飛込台までしか飛ばせてくれません。
というか、それ以上の高さの飛び込み台から飛び込むのは余程の度胸の持ち主でも無い限り初心者では無理でしょう。
初心者は1mの飛び板からスタートします。
飛び板からの飛込
この場合、競技名は高飛び込みとはならず、飛び板飛び込みと呼ばれる種目になるそうです。
初飛込の感想は?
1mだったら全然高さが無いので怖くないです。
ただ、いざ飛び込んで入水してみると水中で目を開ける事に慣れてない私は焦って水を飲んでしまいました。
※飛込教室に参加される前は予め水中で目を開ける事に慣れておく事をオススメします。
飛込後の入水の恐怖は教室3日目で慣れました。
個人差はあると思いますが私は遅いほうだと思うので1日目の練習ですぐに或いは2日目で慣れる方がほとんどだと思います。
飛込は意外と難しい。単純なようでいて実は非常に奥深い競技?
オリンピックとかを見てみても正直言ってそこまで難しそうには見えないんですよね。
ちょっと練習すればできるようになるだろう。
と思う方に一言。
やってみれば分かると思いますが飛び込みって、言うは易く行うは難しの典型ですよ。
という事です。
簡単なようでいて実は非常に難しいのです。
飛込には認定級が存在するのですが15級~1級まであって、私の参加した教室では4日目に検定試験があります。
初心者はまず、15級、14級の認定を目指してトレーニングをするのですが15級の技でさえ正確に行うのが難しいのです。
まず、両手を横に広げて背筋を伸ばして視線はまっすぐ向き、飛び込む際の反動を付ける時に両膝の曲げを行うと同時に両腕を脇に持っていき、飛び板台のジャンプと同時に両腕を下から上へと持っていき、手の指先から足の指先まで身体全身をまっすぐに伸ばして入水する。
このように、気を配らなければいけないポイントが多く、綺麗に、正確に行うのが本当に難しいのです。
そんなん、2~3回ぐらいやれば出来るようになるだろう、と思うかもしれませんがとんでもない。
何回やってもどこかが抜けて落ちてうまくいかない。
上記に挙げたポイント全てが揃ってこその15級の技です。
この、15級の技すら正確に綺麗にできるようになるまでに最低3日はかかると思います。(天才を除く)
自然と無意識に技ができるようになる為に何回も飛び込んで身に付ける必要がある訳です。
そんなこんなで飛込はって実はとても奥深い競技なんだなーって思った訳です。
数年前から教室に参加している先輩方も居て、彼らの中には飛び込み2級の認定級を持っている方も。
さすがは前方宙返りをしながら入水も綺麗です。
こんな風に飛込ができるようになるには少なくとも数年はかかるでしょうが続ける価値は絶対にあると思います。
だって絶対楽しいもん。
前方宙返りしながらダイビングとか絶対気持ち良いでしょう。
技が決まると気持ち良い。
度重なる練習の末、ようやっと15級の技がしっかりとキマった際、飛込競技の面白さに気付きました。
技が決まると、やはりシックリくる感じが分かるのです。
あ、これ決まったなって感覚として分かる。
これが物凄く気持ち良いし、何より楽しいのです。
15級の技でさえこうなのだから1級の技が決まって楽しくない訳が無い。
教室の雰囲気について
私が申し込んだ時間帯での参加者は比較的高めの年齢層でした。
別の時間帯では若者も多く居ましたが私が参加した時間帯は40代以上の方が多く、冒頭にも書いたように80代の方も居ました。聞けばこの方は10年以上も飛込競技を続けているベテランとのこと。
入水が美しかったので流石長い間続けているだけあるなーと思いました。
さて、肝心な飛込教室の雰囲気ですが皆で仲良く和気あいあいと言った感じでした。
教室というと、講師が生徒たちに向かって一方的に技術を伝授するというようなイメージがありますがそんな感じではありませんよ。
経験の有無を問わず参加可能な教室でして、皆の実力はバラバラ。
飛込競技の認定級は15級から1級までありますが参加者それぞれでした。
未経験者だから自分だけヘタで心配だなーと思う人も居るかもしれませんがそんな事は心配に及びません。
上手く飛べなかったからと言って馬鹿にしたり笑ったりする人なんて一人も居ませんし、講師の先生も丁寧に教えてくれます。
一人づつ順番に飛び込んで講師の先生が至らぬ点を指摘してくれるんです。そして何回か試行錯誤していくうちに上達していく。
とにかく、皆、良い人、優しい人ばかりで嫌な人や悪い人は誰一人として居なかったです。
そして、雰囲気も和気あいあいとしていて実力問わず楽しめますよ。
競技人口が少ない。
残念な事に飛込は競技人口が少ないと聞きました。
まあ、それは致し方ない事でしょう。
何故なら全国にダイビングプールが備えてある施設が少ない事やそもそも教える人も少ない。
こんなに楽しい競技なのにね・・・
出来る事ならばもっと競技人口が増えてほしいですよ。
設備の増加はもとより、教室への参加者が増えれば飛込競技も少しは盛り上がってくるんじゃないかなーって思います。
教室最終日の認定試験で級位者に!
先でもお伝えしたように私の参加した横浜国際プールは全4回でした。
最終日の4日目には認定試験です。
講師2名が認定してくれます。
飛び込み競技の認定級は15級~1級まであります。
技術レベルに応じて級位が言い渡されるのです。
私は未経験からのスタートで、ダイビングプールはもとより、水中で目を開けるのさえ初めて。
言わば飛込競技に関しては赤ちゃんレベルだった訳ですが4日間で15級、14級の認定を頂きました。
センスのある方ならそれ以上の級を取れるかもしれません。
飛込認定級は水泳連盟公認の資格ですよ!!
14級じゃあ自慢にはならないけども飛込認定級を持っていればダイビングプールのあるプールで飛込を行う事が出来るようになります。
なので、この資格を持っているのと持っていないのとでは大きな差があると思います。
私は水泳競技のファンなので取得しておきました。
この資格があればダイビングプール解放時に飛込が出来るのでこれから飛込競技を始めようと思っているならまずは教室に参加される事をオススメ致します。
飛込プールで飛込が練習できるようになればあとは技を磨いて上位の級を目指せばOKです。
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